<浜中漁業協力組合>昆布の梱包作業インターンを体験してきました

2018年11月8日

浜中町は、就業人口の半分を一次産業が占め、そのうちの3分の2の1500人が漁業に従事していると言われています。そのうちの9割という高い割合で昆布漁を営んでいる漁家さんがおり、それに加えて定置網のサケ漁や、養殖の牡蠣、ウニといったものを生産している町です。

 

浜中町のウニは国内でも最高級と言われており、高級がゆえに地元の人も滅多に食べられないとのことです。先日、豊洲市場が開業したときは浜中産の生ウニがなんと1箱20万円という高値で売られていたほど。

 

(散布地区漁家さんの餌やり風景 平成30年8月26日撮影)

そして実は、この浜中産のウニが美味しい所以がこの「昆布」なのです。養殖ウニの餌は浜中で採れた昆布。ウニは海中のものをなんでも食べてしまうくらい意外と凶暴な生き物。「天然の方が美味しいのでは?」という声もよく聞きますが、天然だといろんなものを食べているが故にウニのオレンジ色が少し濁ってしまうのだとか。

なので、無駄なものを食べさせない、美味しい浜中の新鮮な昆布だけを与えた養殖ウニは天然物よりも鮮やかなオレンジ色を帯びていて、日本で高い評価を得ているのです。

 

ウニの餌にもなっている浜中産昆布。浜中町の昆布の水揚げ量は全国の一割を占めており、まさに昆布の“ふるさと“。もちろん、普通に食用にも出荷しています。その出荷用に毎年昆布漁の季節になると、梱包作業が始まります。梱包作業にお手伝いに来るベテランのお母さんたちと一緒に今回は浜中漁業組合さんでインターンシップをしてきました。

昆布漁は、毎年6月の終わりから10月の半ばにかけて行われます。約3ヶ月間の期間ですが、昆布漁は天候や波の高さにも大きく左右されるため、実際に漁にでる日数は30日ほど。

浜中町で採れる昆布は主に7月前に採れる棹前(さおまえ)昆布、ながーい長昆布、加工用として利用される厚葉(あつば)昆布、根元の部分が猫の足に似ているということから名前がつけられた猫足(ねこあし)昆布の4種類です。

こちらが昆布の根っこ。作業中にたまに見つけてびっくりします。

 

昆布の梱包作業は、この写真のように1つの箱に昆布を詰めていく作業です。単純作業に聞こえて、これがとても大変。昆布は大きさや、色や、厚みで等級が決まっています。漁家さんが昆布倉庫に昆布を持ってきてくれるのですが、ちゃんと仕分けをされているわけではないので、昆布を等級ごとに選別しながら箱に詰めていきます。

ちなみに、私が作業をお手伝いしたときは、なが昆布の一等昆布でした。一等だと、幅3cm、長さ15cm以上というのが最低ラインで、細い昆布も多く、それらを仕分けるのにとても苦労しました。黙々とひたすら1日作業を続けるので、途中から昆布が違うものに見えてきたり。笑

箱には20kg詰めます。ちゃんと詰まっているのかを重量計で計測、その後梱包作業に入ります。ここで箱詰めされた昆布は、X線検査によって不要なものが含まれていないか確認、品質管理が行われ、その後市場に送られます。

ベテランのお母さんたちは、やはり作業がとても早く、自分は慣れるまでに時間がかかってしまったので、正直お手伝いになっているのか不安でした(笑)

けれど、現場の皆さんがとても親切で、たまに地元ならではのローカルな話題で盛り上がりながらの作業はとても楽しかったです。

 

今回は浜中町に一週間滞在し、2日間はNPO霧多布湿原ナショナルトラストさんでのインターンシップ、3日間は浜中漁業組合さんでのインターンシップでした。また、インターンシップ滞在期間中にはご縁があって、霧多布高校生の学生さんとも私が得意としているバスケットボールで交流をさせていただけました。

 

この一週間の滞在の中で、地域のたくさんの方々に会う機会をいただいき、見ず知らずの若者である私を温かく迎え入れてくださって、とても充実した日々を過ごさせていただきました。

 

浜中町に来る機会があったからこそ出会えた多くの人々、食べ物、場所。

すべてのものに巡り合えたのも何かのご縁でタイミングかなと思うくらい、何から何まで本当に素晴らしいものでした。また機会があれば、ただ観光として来るだけではなく、今回のように“体験”を通じて地元の人と触れ合う旅ができたらいいなと思います。

 

EXPERIENCE REPORTインターン体験レポート

<NPO法人霧多布湿原ナショナルトラスト>魅力再発見!浜中町での”遊び”を考えるインターンシップ

<風と土のナベタカ>昆布漁作業のインターンシップを体験してきました

INTERNSHIP INFOMATION浜中町インターンシップ情報

昆布干しヘルパー

実施期間:平成31年6月10日~

昆布出漁時の昆布干し作業 ※昆布出漁時は昼食あり ※外国人不可